“精神科特化”かがやきのプログラム紹介
あなたの心に、そっとかがやきを
心の不調を抱えるとき、「どうすればいいかわからない」「誰にも相談できない」と感じることがあるかもしれません。そんな時に、専門的な支援を受けながら、少しずつ自分らしさを取り戻す方法のひとつが精神科訪問看護です。
訪問看護ステーションかがやきでは、一人ひとりの状態や希望に合わせて、心と生活のバランスを整えるためのプログラムを行っています。医療だけでなく、日常生活の中で「笑顔が戻る瞬間」を大切にしながら、ゆっくりと歩みを支えていきます。
①認知行動療法
気持ちや考え方の整理をサポートし、前向きに過ごせる工夫を一緒に考えます。私たちは、「気持ち」と「考え方」には深いつながりがあると考えています。不安や落ち込みが続くとき、心の中では「自分なんて…」と否定的な思考が強くなりがちです。そんなときに、看護師と一緒にゆっくりと気持ちを整理し、その裏にある考え方のクセを見つめ直すことで、少しずつ視点が変わっていきます。
たとえば、「失敗してはいけない」という強い思い込みを「うまくいかない日もあるけど、それでも大丈夫」と柔らかく捉え直すことで、気持ちが少し軽くなることがあります。
認知行動療法では、こうした「考え方の整理」と「感情の扱い方」を練習しながら、自分自身と上手に付き合う力を育てていきます。
②コミュニケーション対策
人との関わり方を練習し、安心して会話や交流ができるようお手伝いします。「うまく話せない」「何を話せばいいかわからない」「相手の反応が怖い」——そう感じることは決して珍しいことではありません。人との距離感や会話のテンポは人それぞれで、焦らず少しずつ練習することで、自然と慣れていくものです。
かがやきでは、看護師が寄り添いながら、挨拶の練習やちょっとした世間話、相づちのタイミングなど、実際の生活に役立つ形で関わり方をサポートします。また、「苦手な人とどう距離を取るか」「気持ちをどう伝えるか」など、人間関係の工夫についても一緒に考えていきます。少しずつ会話の中に“安心できる自分のリズム”が戻ってくるよう、穏やかな関係づくりをサポートしています。
③リワークプログラム
復職や社会参加を目指す方に向けて、生活リズムや働く力を整える支援を行います。長いお休みのあとに再び社会に戻ることは、不安や緊張を感じる方も多いです。かがやきでは、その不安を少しでも和らげながら、自分のペースで再スタートが切れるようお手伝いしています。
朝の起床時間や食事、外出のタイミングなど、生活リズムを整えることから始め、必要に応じて模擬的な“通勤練習”や“対話の練習”も行います。看護師が寄り添いながら、「自分にはまだできる」という自信を少しずつ取り戻していく過程を支援します。また、主治医や職場、支援機関との連携を通じて、再発防止と安定した社会復帰を目指します。
④依存症対策
お酒やギャンブルなど、「やめたいのにやめられない」行動への対処法を一緒に考えます。依存症という言葉には重いイメージがあるかもしれませんが、その根底には“苦しみや不安を和らげたい”という気持ちが隠れています。私たちは、その行動を責めたり否定したりするのではなく、なぜそうなってしまうのかを一緒に見つめ、「気持ちの逃げ場」を別の形で見つけていく支援を行います。
訪問時には、飲酒や浪費などの行動の背景にあるストレスや孤独を話し合いながら、対処方法や代替行動を一緒に考えていきます。また、必要に応じて医師・カウンセラー・地域の専門機関と連携し、再発防止のための体制づくりも行います。少しずつ「やめること」ではなく「自分を大切にすること」に意識を向けられるよう、心の回復を丁寧にサポートしていきます。
⑤認知症予防
回想法や軽い運動などを通じて、楽しみながら脳を活性化させ、予防につなげます。「懐かしい思い出を話す」「好きだった歌を聴く」「昔の写真を見る」——こうした何気ない時間の中に、脳を刺激し、心を豊かにする力があります。かがやきでは、回想法や簡単な体操、手指を使ったレクリエーションなど、誰でも無理なく続けられる活動を取り入れています。
また、日々の会話や交流を通じて、「今日も楽しかった」「また話したい」と思える時間を重ねていくことで、生きがいのある暮らしづくりをサポートしています。認知症予防は、特別なトレーニングよりも、「心が動く時間」を増やすことが何よりの近道だと私たちは考えています。
一歩一歩をあなたと共に
訪問看護ステーションかがやきのプログラムは、「決まった形」にとらわれず、その日の体調や気分に合わせて柔軟に行っています。どのプログラムも、“寄り添う心”を軸にしたサポートです。
私たちは、あなたが「自分らしく生きる力」を取り戻せるよう、そっと手を差し伸べながら、日々の暮らしを支えていきます。もし気になるプログラムやご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。—— あなたの心に、また小さな“かがやき”が灯りますように。





