FOR THOSE SEEKING SUPPORT IN KANIE
蟹江町周辺で精神科訪問看護をお探しの⽅へ
蟹江町周辺で精神科の訪問看護をお探しの⽅へ。
訪問看護ステーションかがやきでは、蟹江町を中⼼に、こころの不調を抱える⽅や、ご家族に寄り添う精神科訪問看護を⾏っています。
「通院がつらい」「外出するのが不安」「⾃宅で落ち着いて療養を続けたい」こういった気持ちを抱えておられる⽅は少なくありません。私たちは、住み慣れたお家という“安⼼できる場所”でケアを受けられるよう、看護師が定期的にご⾃宅へ伺い、こころと⽣活の両⾯からサポートしています。
蟹江町は、⽔や緑が多く、静かに過ごせる環境が整った地域です。私たちは蟹江町周辺の医療機関‧⼼療内科‧地域包括⽀援センターとも連携しながら、地域に根ざした訪問看護を⼤切にしています。
精神科訪問看護の内容は、体調管理や服薬⽀援だけでなく、⽣活リズムづくりのお⼿伝い、気持ちの揺れへのサポート、再発予防のための⾒守りなど、その⽅に合わせたケアを幅広く⾏います。
「蟹江町で精神科訪問看護について相談したい」「⼀度話だけでも聞いてほしい」そのような段階からでも、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。
蟹江本部でご⽀援させていただいた事例
CASE01
電⾞に乗れなくなった不安から⼀歩ずつ前へ ―
焦らず「できた」を積み重ねた⽀援事例
ご利⽤者様の状況と背景
30代の⼥性。以前は会社員として働いていましたが、通勤中の電⾞内で突然、強い動悸や息苦しさに襲われるようになり、それ以降、電⾞に乗ることが怖くなってしまいました。外出も控えるようになり、現在は休職されています。
「もう⼀度、電⾞に乗って仕事に戻りたい」という思いを持ちながら、訪問看護を利⽤して少しずつ外出への練習を続けています。焦らず段階を踏みながら、看護師とともに⼩さな⼀歩を積み重ねてきた⽅です。
実際に⾏ったご⽀援内容
⽀援が始まった当初は、駅に⽴つだけでも体が緊張し、強い不安から動けなくなることがありました。そこで、まずは看護師が同⾏し、短い区間を⼀駅だけ乗るところから練習を開始。降りたあとには「思ったより⼤丈夫だった」「少し⾃信がついた」と⼀緒に振り返り、⼩さな成功を積み重ねていきました。
少しずつ距離を延ばしていく中で、最終的には⼀⼈で電⾞に乗ることができるようになりました。その⽇、駅のホームに戻ってきたご本⼈は涙を流しながら「かがやきを頼ってよかったです」と話されました。その⾔葉を聞いた瞬間、胸が熱くなり、あの時の嬉しさは今でも忘れられません。精神科に特化した訪問看護師として、この仕事をしていて本当によかったと感じた⼀場⾯でした。
その後、ご本⼈は「もっと頑張らなきゃ」という焦りが強くなってしまうこともありました。⼗分な準備をせずに⻑距離に挑戦し、不安が再燃した経験を通して、無理をせず段階を踏む⼤切さを⼀緒に確認しました。
また、不安が出やすい場⾯を整理するために「不安階層表」を作成。不安を感じる状況を不安の強さに応じて順番に並べ、上から少しずつ取り組む⽅法です。駅のホームに⽴つ、電⾞の⾳を聞く、⼀駅だけ乗る、混雑した電⾞に挑戦するなど、段階的に練習を重ねました。
さらに、呼吸を整える「4-7-8呼吸法」や、景⾊を眺めて意識を切り替える⼯夫、⼿すりや切符を握って安⼼感を得る⽅法、お守りを持ち歩くなど、具体的な対処法も⼀緒に考えました。
ご利⽤者様のその後の変化と今後の⽅針
現在は、週四⽇の外出を⽬標に⽣活リズムを整えながら、復職を⾒据えた通勤シミュレーションにも取り組んでいます。
訪問のたびに「今⽇できたこと」を⼀緒に振り返り、思うように進まない⽇も「それも⼤切な過程」として受け⽌められるようになりました。
以前のように「できない⾃分」を責めることが減り、「今⽇はここまで頑張れた」と笑顔で話される⽇が増えています。これからも焦らず、⾃分のペースを⼤切にしながら、⼀歩ずつ前へ進めるようご⽀援を続けていきたいと思います。
CASE02
職場でのストレスから⽴ち直り、
⾃分らしさを取り戻した⽀援事例
ご利⽤者様の状況と背景
20代の⼥性。介護の仕事に誇りを持って働いていたものの、職場の⼈間関係の悩みから⼼⾝ともに限界を感じ、休職されました。診断はうつ病と社交不安障害。「⼈とうまく話せない」「迷惑ばかりかけている」と⾃分を責める気持ちが強く、⽇中は気⼒が出ず、夜は眠れない状態が続いていました。
医師の紹介で訪問看護を開始。「また仕事に戻りたい」「⼈と普通に話せるようになりたい」という希望があり、ゆっくりと回復を⽬指す⽀援が始まりました。
実際に⾏ったご⽀援内容
訪問当初は週2回からスタート。まずは安⼼して話せる関係づくりを⼤切にし、思いや不安を整理する時間を持ちました。落ち込みが強い時期には、気分の波を⼀緒に確認しながら、無理のない範囲で⽇中にできることを少しずつ増やしていきました。また、「死にたい」と思う気持ちを否定せず、それが“こころの限界を知らせるサイン”であることを伝え、安⼼して気持ちを表現できるよう⽀援しました。
⽣活⾯では、睡眠や⾷事のリズムを整える⽣活リズム療法を実践し、焦りや不安が強い時には呼吸法や短い散歩などのセルフケア⽅法を⼀緒に考えました。中期からは認知⾏動療法を取り⼊れ、「できなかったこと」よりも「できたこと」に⽬を向ける練習を⾏い、⾃⼰肯定感の回復を⽀援。また、復職を⾒据えて就労⽀援機関の⾒学を⾏い、対⼈関係における不安への対処法を⼀緒に整理しました。
職場復帰時には、視線や緊張への不安を軽減するために勤務時間や作業の順番を⼯夫し、安⼼して働けるよう環境調整をサポートしました。
ご利⽤者様のその後の変化と今後の⽅針
2か⽉を過ぎた頃から睡眠リズムが安定し、「少しずつ前を向けるようになった」と笑顔が増えていきました。
3か⽉⽬には職場に復帰。当初は緊張もありましたが、訪問の中で気持ちを整理しながら働くうちに、「もう怖くはない」と穏やかに話されるようになりました。
4か⽉⽬には、⾃ら「もう⼤丈夫です」と卒業を希望。最終訪問の⽇、ご本⼈は「訪問看護を利⽤して本当に良かったです。変われたのは訪問看護のおかげです」と笑顔で話され、安⼼した表情で新たな⼀歩を踏み出されました。この⾔葉に、スタッフ⼀同も胸が熱くなりました。
今後も、もし不安が再び強まることがあれば、すぐにご相談いただけるよう体制を整えています。「こころの回復を⽀える伴⾛者」として、これからも⼀⼈ひとりに寄り添う⽀援を続けていきます。